別府で負った心の傷は癒えぬまま、福岡経由で長崎へと向かった。
2日目、3日目、4日目の移動は、SUNQパス(北九州エリア用)を利用した。
この8000円のパスを購入することで、福岡、長崎、佐賀、熊本、大分、下関エリアのバスや一部のフェリーが3日間乗り放題になり、最高のコスパ体験を得られるのだ!
2日目は朝8時の高速バスに乗り、別府から福岡へ移動した。
大学入試時に二次試験まで日本史を使う程度には日本史を勉強していたお陰で、割と楽しめた。
大宰府エリアから博多エリアに移動した後は、1人前980円のモツ鍋を食べたり、1杯280円のとんこつラーメンを食べた。
280円のとんこつラーメンには3-4枚ほど叉焼が入っており、異常なコスパの高さを感じた。
2日目の移動に要したバス代を計算すると――
別府北浜BT→福岡空港:3190円
博多駅BT→天神北:100円
天神北→博多駅BT:100円
――計4490円
非常に良いペースだ。
3日目は大濠公園で何も無さを満喫した後、福岡市の鮮魚市場の食堂街で昼食を取った。
イカづくし定食(1300円)
昼過ぎに高速バスで長崎に移動し、夕方から長崎市内を散策した。
中華街周辺で見かけた猫ちゃん。長崎では野良猫を割とよく見かけた。
夕食は天天有という地元民向けの大衆中華料理屋で済ませた。
特製皿うどん(1100円)を注文したが、これが非常に美味しかった。
イカ、ホタテ、エビといった海鮮の他に砂肝が具に入っており、様々な味覚と触感を堪能することが出来た。
ネット通販でスープを買えるようなので、近いうちに買って家で自作したい。
3日目の移動に要したバス代を計算すると――
大濠公園→赤坂門:190円
赤坂門→博多駅BT:230円
長崎駅→長崎新地BT:150円
――計3370円
1,2日目の移動だけで8000円近く消費することが出来ており、非常にペースが良い。
4日目は朝から長崎市街を離れ、バスで北部エリアへと向かった。
そもそも長崎に訪れた理由には下記2作品が関連している。
そして、両者に関連する場所が北部エリアにあるのだ。
長崎市内からバスで1時間弱移動し、黒崎教会にたどり着いた。
ここはsolaの作品内でも登場する場所で、色鮮やかなステンドグラスが印象的な場所だ。*2
そして、黒崎教会からバスで3停留所ほど移動した場所に、遠藤周作文学館がある。
館内は1時間もあればひと通りの展示物に目を通せる程のボリュームであったが、遠藤周作作品が好きな方にはおススメ出来る場所だと思う。
ここを訪れる際には、『沈黙』を読んでおくことを推奨する。
長崎市内に戻った後は、solaの聖地めぐりを兼ねて、市内の観光スポットを巡った。
夕食はちゃんぽん生みの親である四海樓で済ませたが、コスパを感じなかった。
天天有に再訪して特製ちゃんぽんを頼めば良かった。
ちゃんぽん(972円)とゴマ団子(372円)
4日目の移動に要したバス代を計算すると――
長崎新地BT→黒崎協会:680円
黒崎教会→道の駅:150円
道の駅→長崎駅:700円
グラバー園→中央橋:150円
中央橋→浦上天主堂:160円
浜口町→長崎駅:150円
――計2440円
勝利した。3日間で10300円分バスに乗ったので、2300円得したことになる。
旅の最終日である5日目は早朝から軍艦島に向かった。
既にSUNQパスは失効していた*3ので、ホテルから港まで40分程歩いて移動した。
この日も非常に天気が良く、あまりにも空と海が澄んでいたこともあり、『茉莉が見たかった空はこんなに碧かったんだなぁ――』と1人で感傷的な気分になった。
軍艦島から戻ってきた後は、関東行きの往便に乗る為に熊本空港へ向かった。
この時点まで長崎から熊本空港への移動費用の見積もりを行っておらず、いざ費用を精査してみると、バス代で片道4500円かかることが分かった。
絶句した。
先ほどまで碧く澄んでいた心が、最悪なコスパ体験によって澱んでしまった。
軍艦島に行く予定を外し、4日目の夜に長崎から熊本に移動していれば、SUNQパスを効かすことで無料で移動出来たのであった。
悲しくも、飛行機に乗る為だけに4500円払うという実績を解除してしまった。
熊本駅に着いた後、1時間程時間に余裕があったので、馬肉料理屋に行った。
心が壊れていたので、コスパを無視した店を選んだ。
キラキラ女子(?)みたいな人が好みそうなオシャレな店で、付け出しと3品注文しただけで7000円した。
付け出し(300円)
馬桜刺し盛り1人前(2400円)
特上タン刺し(1600円)
馬肉ヒレステーキ(2200円)
馬桜 下通り店 (うまざくら) - 辛島町/馬肉料理 [食べログ]
帰りの飛行機の中で旅にかかった費用を精算して、心が悲しみに包まれた。
- アーティスト: TVサントラ,Ceui,結城アイラ
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2007/06/27
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
*1:「コスパ厨たちは西成を目指す」を参照されたし http://cospaneko.hatenablog.com/entry/2016/06/28/234942
*2:ミサが無い日に限り、神父さんに許可を取った上で撮影可能
*3:このことが後に悲劇をもたらす